もう9年前の夏になります。スペイン留学中に行った旅の思い出です。首都マドリードの西、サラマンカという都市に留学していました。
ある日、寮で出会ったスペイン人の友人が、バルセロナへ1泊2日の旅行へ誘ってくれたのです。サラマンカからバルセロナへは、広いスペイン国土の西側から東側へ横断するイメージです。距離がありますが飛行機ではなく、高速バスで行くと聞いたときは驚きました。日本でも高速バスに乗り慣れていなかったので、バスの中、長距離を座っていられるか、ちょっぴり不安でした。
サラマンカを出発したのは、夜だったと思います。高速バスに乗り、まずは、2時間半の移動でマドリードへ。そして、マドリードからバルセロナへ向かいます。
車内は、きれいで座席の感じもよく、不安な気持ちは一転して、リラックスして過ごすことができました。
途中、日本でいうパーキングエリアに立ち寄り、10分〜15分くらいの休憩がありました。お手洗いはもちろん、ちょっとした飲食店があったと思います。
高速バスの移動で、一番感動したのは、走行中の窓からの景色です。広大な田畑、高い山々に大きな風力発電機が堂々と並ぶ様子は、この国が、なんて素晴らしい大地に富んだところなのだろうと思わせてくれました。
横にいたスペイン人の友人は、景色について何も言ってなかったですが、友人にとっては、いつも見ている、見慣れた景色だったのかもしれません。
正確な所要時間は覚えていないのですが、出発地サラマンカから10時間は経っていたと思います。
でも、移動に「疲れた」とか「飽きた」という思いはありませんでした。そして、無事にバルセロナへ到着。散歩をして街並みをみたり、友人の友人に会ったりと旅を楽しみました。
スペインを高速バスで長距離移動したこと、時が経った今でも、良い思い出になっています。
投稿者:江里子
コメント